スイフトスポーツ(zc33s)はシフトフィールが悪いと良く聞きませんか?
実際運転していると入りが悪いときもあります。
その原因としてシフトレバーの土台となるシフトレバーベースを固定している部品が、リジットではなくゴムブッシュを使用しているということです。
ゴムブッシュにしている理由として振動やノイズを抑制するためとなっていますが、走りが楽しい車で振動やノイズのためにシフトフィールを犠牲にするのはどうなのかと!私は思います。
ゴムブッシュなのでシフトチェンジしているとグニグニとした感じがありますね。
これがzc33sがシフトフィールが悪いと言われる原因です。
ではこのグニグニ感はどうにか改善されないのか?
調べたところ金属製ブッシュでリジット化することによりゴムがたわむようなフィーリングがカチッと入る感じになるみたい。
そこで今回購入してみた商品が
TM-SQUARE(TMスクエア)シフトカラー です。
このシフトカラーに交換することにより、シフトフィールをよりダイレクトに変化させてくれるパーツとなります。
交換した後はシフトフィールが激変しました。
そこで本記事では
- TM-SQUARE シフトカラー概要
- シフトカラー交換したメリット
- シフトカラー交換したデメリット
- シフトカラー(シフト側)交換方法
この4つについて解説していきます。
私は交換してみて良かったと感じていますが、良いことばかりではなかったので、デメリットを知った上で購入し交換していただきたいと思いますので、参考にしていただければ幸いです。
※この記事はシフト側のカラーを交換しただけの記事で、ミッション側のカラーは未施工の状態での内容となっております。ミッション側を施工した記事は下記リンクをご覧ください。
【TM-SQUARE】zc33sシフトカラーのミッション側を交換!入りにくいって本当?
TM-SQUARE シフトカラー概要
今回私が購入したシフトカラーはTM-SQUARE(TMスクエア)というメーカーの商品となります。
あまり聞き馴染みのないメーカーだとは思いますが、TM-SQUAREは元レーシングドライバーの田中ミノルさんが立ち上げたパーツブランドです。
走りやドライビングを追求した方が考えて開発した製品なので、すごくしっかりしていると思います。
そのTM-SQUAREのシフトカラーは、ゴムブッシュの代わりに金属製のカラーを使用し、シフトレバーベースをリジットに固定することで、ダイレクトで剛性感のあるシフトフィールを実現しています。
これでゴムブッシュのたわみから発生するグニグニ感がなくなるということです。
では実際交換して感じたメリットとデメリットを紹介していきます。
シフトカラー交換したメリット
交換して感じたメリットは次の3つです。
- シフトフィールが激変し、カチッと入るようになった
- 高回転でのシフトチェンジがしやすくなった
- 「ガチャガチャ」とシフトチェンジの音がメカメカしい
順番に解説していきます。
シフトフィールが激変し、カチッと入るようになった
一番のメリットはやはりこれですね。
シフトカラーを変えるだけでこんなにもシフトフィールが変化するのかと驚きました。
あのグニグニ感はどこへいったのやら、すべてのギアでカチッとシフトが入るようになりました!
感動しましたね。なかなかここまで変化を感じれるパーツはないです。
シフト操作している時のグニグニ感がどうしても嫌な方は、すぐに交換をおすすめします!
高回転でのシフトチェンジがしやすくなった
こちらも結構感じたことですが、高回転の時にシフトチェンジをすると、スコッとギアが入るようになりました。
サーキットで走ったり、ワインディングを楽しんでいる時にギアが入りにくいと気分が萎えますが、シフトカラーを交換するとその心配もなくなりそうです。
やはり走りのことを考えて製品化しているだけはありますね。
「ガチャガチャ」とシフトチェンジの音がメカメカしい
交換後、気になったのはシフトチェンジの時に「ガチャガチャ」と音がするようになりました。
しかも結構大きな音です。
それが車を操作しているメカメカしい感じがカッコいい!
そんな風に思ってテンションが上がりました(笑)
しかし、人によってはその音がうるさいとデメリットにもなりそうなので、メリットと言っていいのかわからないですが、少なくとも私はメリットと感じたのでご紹介させていただきました。
音が気になる方はこちらをご覧ください。
シフトカラー交換したデメリット
いいことばかりではありません。ここからはデメリットも紹介していきます。
デメリットは次の3つです。
- メーカーの注意点が・・・
- シフトが慣れるまで入れにくい
- シフト操作を長時間すると手首が痛くなる
こちらも順番に解説していきます。
メーカーの注意点が・・・
デメリットとしてメーカーがすでに記載している注意点があります。
その内容をこちらでも記載しておきます。
- ご注意
- 本製品は、TM-SQUARE 強化エンジンマウントと同時装着されることを推奨する商品となり、純正エンジンマウントとの組み合わせでは、冷間時に ギアの引っ掛かり を発生させることがあります。
これは、純正エンジンマウントにより、エンジン/ミッションが大きく動いている時に、シフトワイヤーが、遊びのないリジットな状態で、ギアチェンジの指示を伝えることが原因です。また、この引っ掛かりは、ゆっくり操作しないと、次のゲートにシフトレバーが入りにくいタイプで、ギア鳴り等が発生する引っ掛かりではありません。
以上のことから、純正エンジンマウントとの組み合わせにて、ご使用される場合のマッチングは、
◎ この特性をしっかり理解して、冷間時に優しく シフトチェンジ される方
× ミッションが入りにくい冷間時でも、力任せにギアを入れるタイプの方
となります。
もちろん、この 引っ掛かりは、ミッションオイルが温まると大きく抑制され、それ以降は、ストリートでも、サーキットでも、とっても「カチッ」とした、剛性感のあるシフトフィールを実現します。
※強化エンジンマウントとの組み合わせでは、この冷間時の ギアの引っ掛かり は、発生しません。
TM-SQUARE公式引用
注意点として記載しているように、純正のエンジンマウントでは冷間時にギアの引っ掛かりが起こる可能性があり、シフトが入りにくくても力任せにギアを入れてはダメ。これを理解した上で購入してくださいねということなので、この現象が起こってもメーカーにクレームは無しでお願いします。
シフトが慣れるまで入れにくい
さあここでデメリット2つめとして先ほどの注意点と重なるところがきました。
私も交換後、早速運転してみましたが、メーカーが言ってた通り冷間時はミッションが入りにくく信号が青に変わったのにシフトが入らなくて焦ってました。
しばらく走って暖まってくると発進時の1速に入れるのも気にならなくなりましたが、やはり冷間時は入りにくいですね。
あと普通にシフトフィールが激変しているので、今まので感覚でシフト操作していると入らない時がありました。
これも慣れれば気にならないのですが、慣れるまでは少し大変でした。
ミッション入らない時の対処法としてMT乗っている皆さんはご存知だとは思いますが、「クラッチを切り直す」「別のギアに入れてみてから1速に入れる」こちらで対処は可能です。
メーカーも力任せにギアを入れたらダメと言っているので、先程の対処法でお願いします。
私も慣れるまでは信号が変わる前に対処法をしつつ1速に入れて信号が青になるのを待ってました。
シフト操作を長時間すると手首が痛くなる
私は通勤で1時間ぐらい運転しているのですが、1時間ずっと運転しているとなんとなく手首が痛くなってきます。
これは人によるところもあるのでしょうが、シフトフィールがカチッとなったこともあり、シフト操作の時に多少力がいるような感覚になっていると思います。
これも慣れてくればそんなこともないのかもしれないですが、純正の時は手首が痛くなることはなかったので、スイスポの普段使いが通勤だけでたわみが気にならないのであれば、シフトカラーは純正でいいのかもしれません。
シフトカラーシフト側交換方法
ここまでメリットとデメリットを解説してきました。
デメリットが気にならず、どうしても欲しい!でも交換難しいならどうしよう・・・
と思っている方に、最後に交換方法を教えておきましょう。
製品に説明書も添付されていますが、ポイントやコツを画像を見ながら紹介していきます。
あと私は整備士ではなく、あくまで素人なので参考程度にお願いします。
※今回の交換作業はシフト側だけとなっております。
赤いトリムを外す
まずは赤いトリムを外します。
内装剥がしを使ってまずは先端の◯の部分を浮かしていきます。
今回使用した内装剥がしはホームセンターにも売っているエーモンの製品です。
リンクはエーモン製ではありませんが、ネットで購入すればホームセンターより安く4点も手に入るのでお得ですよ。
少し先端に隙間を作って内装剥がしで浮かします。
両方の先端が浮いたらあとは手前の方を手で引っ張って取ります。
注意点として、内装剥がしでこねるようにして取ろうとすると、コンソールが変形するので出来るだけ頑張って手で取ることをおすすめします。
取れると差し込んである箇所が11箇所あるのが分かります。
この写真を参考にしながら力を入れるところを考えてみてください。
シフトブーツを上げる
①シフトブーツを邪魔にならないように上げておきます。
②シフトブーツの枠を掴んで引き上げます。
③簡単に取れるので手を底の面に持ち替え上げていきます。
④画像の状態にすればOKです。
ドリンクホルダー取り外し
続いてドリンクホルダーを外していきます。
◯の部分に内装剥がしを差し込み少し浮かせます。
内装剥がしのクリップが剥がせる方を使ってテコの原理で力を加えます。
この時手でドリンクホルダーの底面を持ち上げるようにしてサポートすると良いでしょう。
片方が外れたら反対側も同じようにしてください。
そうするとガコッと音がして取れます。
画像の位置に差し込みがあるので参考にしてみてください。
パネル除去
次はクラッチ横と助手席側の右にあるパネルを除去していきます。
画像のように手を入れて手前に引っ張ります。
そうすると黄色の◯のクリップが外れます。
あとは赤の◯の部分がささっているので、エンジンルーム側に向かって引っ張ると取れます。
赤の◯の部分も手前に引っ張って取ろうとすると割れる可能性があるので気をつけてください。
ドリンクホルダー下にあるネジを外す
ドリンクホルダーの下に隠れていたネジを外します。
画像の通りネジは二つだけです。
プラスドライバーのサイズは2番を使用します。
外したネジは無くならないように気をつけてください。
後部座席側のネジクリップを外す
後部座席に移り、センターコンソールの下側を見ると運転席側と助手席側にネジクリップがあります。
これもどちらも一個ずつになります。
①画像の部分と反対側にネジクリップがあるのでプラスドライバーで回します。
②少し回すと頭が浮いてくるので指で摘んで引っ張ると取れます。
サイドレバーの下にあるカバーを外す
①画像のように内装剥がしを差し込みテコの原理で浮かせます。そこそこ力がいります。
②黄色の◯の部分が浮いたらあとは浮いた部分から引っ張り上げます。
③差し込みは計6箇所となります。
シートヒーターの配線仲介クリップとカプラーを外す
さて、今回のシフトカラー交換の中で一番厄介なのがこの作業です。
これができればあとは簡単なので頑張りましょう!
まずはシートヒーターの配線仲介クリップを外してください。
これは手で引っ張れば外れます。
次にシートヒーターのカプラーを外します。
しかしこれが厄介です。
見えにくいし、手は入りずらいし、カプラーの押すところは分からないしで本当に大変でした。
後部座席足下で横になりながら手を伸ばして作業しました。
なんとか外れたので、私が試した方法を紹介します。
①外したカプラーの画像となります。
カプラーの爪は運転席側にありますね。
②六角ソケットの頭の部分でカプラー中央部を押しながら引っ張ると簡単に抜けました。
同じアイテムがない方は、先端の細い小さな物で押すと指よりかは力が入ると思います。
これでセンターコンソールを外すことができました。
ナットを緩めてゴムブッシュを外す
いよいよここまで来ました。
あと少しでシフトカラー交換となります。
黄色の◯の部分にあるナットを緩めていきます。
しかし、一箇所ワイヤーが邪魔しているので先に外しましょう。
①青の樹脂パーツを指で掴みます。
②矢印の方向に引っ張ります。
③引っ張ったまま上に持ち上げます。
④ナットが見えるように少し横にずらします。
ナットを外すにはソケット12mmのラチェットを使いましょう。
後方部は邪魔なところがあるのでエクステを使うと作業がしやすくなります。
ナットとワッシャーを外したらシフトレバーベースを持ち上げて黄色◯のボルトから抜きます。
※ナットとワッシャーは後で使いますので捨てないように!
そうすると純正のゴムブッシュが取れます。
取れたゴムブッシュとスペーサーがこちら。
いかにもやる気のなさそうなシフトカラーですね。
こちらをTM-SQUAREのシフトカラーに交換します。
TM-SQUAREシフトカラー取り付け
ではシフトカラーを取り付けしましょう。
こちらのやる気満々のカラーに交換します。(青色かっこいい)
①シフトカラーは車体とシフトレバーベースの間に挟みます。
間違えてシフトレバーベースの上に置く人もいるみたいなので気をつけてください!
②純正のワッシャーとナットを入れて、規定のトルク(13N・m)で締めます。
あとは外した逆の順番で元に戻していけば作業終了です。
お疲れ様でした!
まとめ
この記事ではシフト側だけを交換した内容となっておりますので、ミッション側を交換したらメリットやデメリットも変わってくるでしょう。
しかし、シフト側だけでもこんなにも変化があるなら交換する価値は十分にありますので、気になる方は購入して取り付けしてください。
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